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浄水器にも色々と種類はありますが、いちばん肝心の浄水効果に疑問を抱いた事はありませんか?

目安といえば「カルキ臭が無くなった」ぐらいの判断しか出来ないのが普通で、
実際に浄水器で残留塩素が消えるレベルになっているかどうかは不明ですよね。

そこで「浄水器の効果を計測できないか?」と思い、測定ツールを探してみる事にしました。

まず水道水の「残留塩素」を測定する方法ですが、主に4つの種類があります。

比色DPD法、ヨウ素法、電流法(ポーラログラフ法)、DPD吸光光度法の4種類ですが
手動では「比色DPD法」、自動は「電流法(ポーラログラフ法)」が主流になっています。

今回は、この4つの測定法に使用する計測器を紹介したいと思います。

「比色DPD法」の残留塩素測定器

「比色DPD法」は、DPD指示薬(ジエチル-p-フェニレンジアミン)を加え、塩素による酸化で発色する程度の比較で、濃度を計測します。

精密な分析には適さないものの、手軽にすぐに行える簡単な方法です。

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「ヨウ素法」の残留塩素測定器

「ヨウ素法」を用いた時の測定濃度の下限は数十mg/Lという粗さで、水道水やプール水にすら使えないタイプです。

「ヨウ素法」は食品衛生管理対策用の「殺菌水」として用いられる次亜塩素酸ナトリウム溶液や次亜塩素酸水(酸性電解水など)の有効塩素濃度(総残留塩素濃度)を測定するのに適しています。

「電流法」の残留塩素測定器

「電流法(ポーラログラフ法)」は、反応電流の有無から残留塩素濃度を算出する測定法です。
精度が高く、主に研究施設で使われています。

これでは逆に「浄水器の効果への疑問を晴らす」目的としては、オーバースペック過ぎます(^_^;)

ここは超コアな世界のようで、一般に販売はされていませんでした。
お値段すら不明なラインナップになっていますw

富士電機【残留塩素計】

ポーラログラフ式残留遊離塩素測定装置 CT-6110-POL-JP

ポーラログラフ電極式残留塩素計

「DPD吸光光度法」の残留塩素測定器

「DPD吸光光度法」は、DPD試薬を加えたサンプル水に光を当てて、濁度による光の吸収度合いから、残留塩素濃度を計る計測法です。

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このハンディ水質計は「試料セル」がガラス製の水道水やプール水、浴槽水用【AQ-201型】と
ガラスの持ち込みが禁止されている食品加工工場用で、試料セルがPET製の【AQ-201型P】の2種類がありますが、測定手順は同じです。

これなら個人所有できるレベルではありますが、やっぱり「浄水器の効果」を計測するには敷居が高いですね。

浄水器の効果への疑問に答える計測器

最後に、もっと手軽な家庭用タイプの中で、いちばん人気の高い測定器を紹介したいと思います。

一番お手軽で、評判も高いのは「残留塩素測定試薬」です。
使い方はいたって簡単で、コップに測りたい水を入れ、その中に試薬を投入するだけです。

クリタック ウォーターチェッカー(残留塩素測定試薬)
クリタック(Kurita)

塩素が残留している場合は、水がピンク色に発色します。

ただこのタイプで分かるのは「浄水器のフィルターの交換時期」です。
塩素の有無はピンク色の濃度で判別する方式で、計測できる数値の範囲はだいたい0.05~1.0ppmの間です。

浄水器の効果を測る程度なら、このツールで十分だと思います。

そして具体的に「数値」を測りたい場合は、電池式のチェッカーもあります。

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タニタ(Tanita)
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ただ測定範囲は「0.00~0.80mg/L」で、最小表示が「0.05mg/L」と計測できる幅は試薬タイプとほぼ同じです。

水道水限定 ( 井戸水、プール、浴槽、お湯、温泉、冷泉、鉱泉、中水、下水等は測定不可 )で
測定環境は、水温15~25℃、pH7.1~7.5以内という条件が付きます。

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