最近は、女性に出来ない仕事は無いのではないか?
と思うくらい、男の職場と思われていた仕事にも、女性が進出するようになりましたね。
じつは肉体労働にも、女性の多い職場にありがちな「煩わしい人間関係」が無かったり
アレコレと「ふるい」にかけられる事が無いなどの、メリットもあると思います。
とはいえ肉体労働系の職場では、相変わらず女性は少数派である事には変わりありません。
やはり慣れないうちは、男性との違いに戸惑ったり
相談できる相手がいなかったりして、困る事も少なくないと思います。
今回は、女性が肉体労働をする上での、悩みと対策についてまとめました。
肉体労働の職場で、女もムキムキにならないか?心配
女性で肉体労働を続けていると「マッチョ」になるんじゃないか?
と心配する人がいますが、余程の事がない限りその心配はいりません。
いくら男の多い職場であっても、女性にさせてもいい
「労働の限界」には、決まりがあります。
それに、そもそも女性はムキムキにはなりにくい体質になっています。
それよりも むしろ現代は、運動をやめたときの「筋肉の衰え」の問題の方が大きかったりします。
筋肉は「落ちる」のではなく、脂肪に変化するだけなので
使うのを止めると、何もしなくても「太る」方向へと向かってしまいます。
そして、体力も落ちます。
肉体労働を続けている限りは、好きなものを食べても、あまり太る心配はありません。
それでも太さが気になる、もっと細くなりたいという場合は、運動の「質」が問題かもしれません。
筋肉には瞬発系の『速筋』と持続系の『遅筋』の二種類があります。
いわゆる「マッチョ」な身体は、速筋が発達した状態です。
一方で、線が細いマラソンランナーのような人は遅筋が主なので、痩せてみえます。
だから表面に盛り上がった「太い筋肉」が付くのが心配ならば、
おなじ肉体労働でも、持久力を発揮するような仕事を選べば「マッチョ」になる事はありません。
ただスポーツと違い、仕事で『速筋』を使う機会って、実はあまり無いんです。
引っ越しの仕事ですら、本当に重い荷物は二人で協力して運びますよね。
ましてや男性の多い職場で、わざわざ女性に速筋を使うような作業をさせる状況は、あまり無いと思います。
肉体労働の職場だと、女性ではいつまで続くか不安・・・
肉体労働を続けている人の悩みに
「いつまで続けられるだろう?」
という不安はつきもののようです。
40代や50代の人ならまだしも、20代でも不安を覚える人がいるくらいです。
ところが本格的な体力の衰えというのは、70代からが本物なんだそうです。
もちろん それ以前から無茶は出来なくなって行きますが、じつは体力というのは結構60代まで大丈夫だったりします。
それより、むしろ本当にシビアなのは「頭脳系」の仕事の方です。
テクノロジーの世界は日進月歩で競争も激しく、苦労して身につけた技術もすぐに陳腐化してしまいます。
そしてセールスやマーケティングの業界なども、常に厳しい競争にさらされています。
その中で生き残ろうと思ったら、いつもライバルの脅威に怯えながら、必死で時代に着いて行かなければなりません。
一方で肉体労働の仕事は、給料が安いという問題もありますが、基本的に人気がありませんよね。
人手不足で辛い中、仲間どうしで助け合って行かなければ、どうにも回っていかないのが現状です。
こういう環境では、足の引っ張り合いや妬みなどの「ドロドロした」人間関係には、なかなかなり難いところがあるようです。
肉体労働の職場では、女性はしんどい、痛い、疲れる
そして肉体労働で一番辛いのは、やっぱり「継続して行く」のが辛いという事です。
自分の体調にも良い時と悪い時があるし、仕事の量にも波があり、熱さや寒さという天候の厳しさも加わります。
初期の段階では「筋肉痛」を訴える人が多く、長く続けている人は「腰痛」などの慢性疾患に悩まされます。
ただ筋肉痛というのは、それほど心配しなくて大丈夫なものなんです。
筋肉痛は、運動によって「切れた」筋肉の線維を修復している状態です。
でも仕事にはメンテ期間など無いので、修復中で筋力が落ちている間は、いっそう負荷がかかる事になります。
ここで耐えきれずに、多くの人が辞めてしまいます。
ところが ここで無理をしなければ、後はだんだん仕事が楽になってきます。
タンパク質を多めに摂ったり、充分な睡眠を確保しながら辛抱し、筋肉が育つのを待てば、誰でも体力がついて来るんです。
そして腰痛にならない為には、姿勢に気をつける事が大切です。
体力にまかせて身体のバランスをおろそかにしていると、いつか一番負荷がかかる腰などにシワ寄せが来てしまいます。
でも自分の姿勢の悪さなど、なかなか指摘してもらえませんよね。
そんなとき、例えば「スポーツブラ」などで背中がクロスになっているタイプを選ぶと、けっこう背筋を意識する事ができます。
そして良い見本は「職場の中で一番余裕のある人」です。
それも「筋骨隆々」タイプでもないのに勤続年数の長い人などは、なお良いです。
そういう人の身体の使い方をマネすれば、最小限の力で効率よく力を発揮できるようになると思います。
持久力的には、女性の方が優れていたりもします。
男性が多い職場でも、女性が立派に働ける時代になったのではないでしょうか。