エアコンの効きが悪くなったとか、音がうるさい、嫌な臭いがする などのトラブルで
「そろそろ買い替えどきか・・・」
と思ったとき、どうせ購入するならちょっと踏み込んだ掃除をしてみようと思った事はないでしょうか?
電子機器というのは、案外ホコリが詰まるだけでも、調子が悪くなったりするものです。
意外と本格的なエアコンクリーニングをする事で、まだしばらく使えるようになるかもしれません。
そこで今回は、自分でできるエアコンクリーニングと、業者に依頼する判断基準について紹介したいと思います。
目次
自分でできるエアコンのお掃除
自分でできるエアコン掃除は、外側と内側とでは少し「覚悟」が違ってきます(^_^;)
まずは、自分でできる掃除の範囲とリスクについて検証します。
メーカー推奨のお手入れ範囲
エアコン室内機の内部洗浄はリスクが生じるため、メーカー側は推奨していません。
自分でできる掃除といえば、フィルターの洗浄や外側の手の届く部分のみです。
とはいえ、エアコン内部の専用クリーナーは広く出回っていて、自分でエアコンクリーニングをする人もいます。
買ったばかりのエアコンだったり、エアコンが欠かせない時期に失敗すると痛いですが
そろそろエアコンを買い換えようと思っていて、最後に一度試してみるくらいなら良いかもしれませんね。
自分で内部洗浄をするポイント
自分で専用クリーナーを使ってのエアコンクリーニングは、大きく分けて「3段階」の作業工程があります。
●水が垂れるのを防ぐ養生作業
●エアコンフィンの洗浄
●送風ファンの洗浄
「フィン」と「ファン」では、使うクリーナーの種類も違います。
そして特に厄介なのが「養生」と「送風ファンの洗浄」で、けっこう失敗しやすくて手間も大変な部分です。
エアコン専用の【養生カバー】を使うという手もあるかもしれませんが・・・
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それから「送風ファン」の洗浄は、汚れを浮かせた後でこすったり、リンスで洗い流す手間がかかります。
だから専用クリーナーも、2本必要という事になります。
一方で、フィンの掃除は比較的カンタンです。
手間といえばスプレーするだけだし、汚水はドレンホース(排水管)から流れ出るので結構ラクです。
簡単な養生をしてエアコンフィンの洗浄をするまでの内部洗浄なら、それほど高いハードルではないかもしれません。
ただ自分で内部洗浄するにはリスクがある事も、事前に知っておく必要があると思います。
「自分で内部洗浄」をすすめしない理由
エアコン内部の掃除を自分でするリスクといえば、掃除の完成度と故障が挙げられます。
まずは洗浄液をスプレーした後のすすぎ残しが、カビの原因になるという点です。
あとスプレーの勢いが足りなくて、ホコリが目詰まりする可能性もあります。
他にもスプレーが電装部分にかかってエアコンが故障するかもしれないという点があります。
そしてプロと素人との違いといえば、次の3つが大きいようです。
●洗剤でクリーニングした後の「高圧洗浄機」でのすすぎ
●パーツを取り外しての水洗い
●濡らしてはいけない「電子機器部分」の知識
つまり、濡れてはいけない場所の養生、エアコンを分解するスキル、高圧洗浄の道具の3つが、主なプロの技術というわけですね。
でも実際に自力で掃除している様子を見た感想としては、出来ない事もないけど「大変」という1点に尽きる感じでした(^_^;)
養生に失敗して水が垂れたり「汚れや洗浄剤が残って異臭がするようになった」というハプニングもあり、トライしてみたものの、結局は業者に依頼している人もいました。
自分でできるエアコン室外機のお掃除
室外機の場合はあくまでも「周り」だけで、内部の掃除はできません。
掃除できる部分は、カバーの表面や「吹き出しグリル」というファンを覆う網目の部分
そして裏側や側面の「フィン」という鉄の層が細かく重なったフィルターのような部分だけです。
お掃除するときの注意点は次の通りです。
●エアコンの電源を切る
●室外機は動かさない
●水洗いするときは「上からかける」
●洗剤の使用はNG
室外機のお掃除は、年に1~2回でOKです。
そして室外機の掃除が必要になるときは「3つのサイン」があります。
●室外機の周りに汚れがたまっている
●室外機の裏側(フィン)部分がホコリで詰まっている
●室外機から「ブーン」という異音がする
エアコンの稼働時に室外機から異音がするときは、内部部品の汚れや異物の混入、不具合が考えられます。
外側を掃除しても収まらない場合は、クリーニング業者に掃除を依頼するか、修理するしかありません。
エアコンクリーニングをお得に依頼する方法
最後にプロの業者に依頼する場合、なるべくお得に費用を抑えるコツを紹介します。
まずは、クリーニングを依頼する「タイミング」を選ぶという方法です。
エアコンクリーニングは、季節によって混雑度がかなり違います。
業者によっては「サービス料金」を設定している場合もあるので、料金が下がる「閑散期」を狙うのがひとつです。
そして室外機クリーニングを依頼したいときは、エアコン本体のクリーニングとセットで行うと、プラス3,000~4,000円の追加料金で依頼できることも多いです。
他にも、家に複数エアコンがある場合、複数台をまとめてを依頼すると割引になる事もあります。
「出張費用」をまとめる事で、バラバラに依頼するよりも総合的にお得になると思います。