都会から移り住んで田舎暮らしをしてみて「実際にどこが難しいか?」という疑問に対して
ほとんどの人が、次の三つを挙げています。
①人間関係が密すぎて、大変
②交通の便が悪く、近くに病院が無いのが心配
③小動物や昆虫が盛りだくさんで怖い(^_^;)
どちらかと言えば「都会とのギャップ」で萎えている話が大多数ですね。
では逆に、これらがクリアできれば田舎暮らしは可能になるのでしょうか?
ただ このレベルの話と、本格的に田舎暮らしを楽しんでいる人たちとの間には、何か「違い」のようなものを感じます。
そこで もう少し突っ込んで、積極的に田舎暮らしを楽しんでいる人でも、
「現実的には無理だった」みたいな話が知りたくなります。
今回は、田舎暮らしのどこが難しいのか?と合わせて、都会の人でも続きそうなポイントをまとめてみました。
田舎暮らしの「自給自足」は、どこが難しい?
田舎に行ったら、やっぱり自家菜園をしてみたいものですよね。
とはいえ、自給できるのはせいぜい野菜ぐらいだし、収穫できる季節は決まっています。
お米を作るには農地も広くないといけないし、労働力もハンパなく、道具も必要です。
都会で育った農業の初心者がすべての農産物を自給するというのは、やっぱり難しいというのが現実でした。
現実的には、家庭菜園と週に1回の買い出しくらいのペースが継続可能なラインのようです。
田舎暮らしで、自分で水を確保するのは難しい?
せっかく田舎暮らしをするなら、水も自給できないか?とも思います。
ところが水を確保するのは、場合によっては田舎に慣れている人でもかなり難しいようです。
まずは初期投資として、井戸を掘るにしても、雨水や貯水池からの濾過なども
けっこう手間やお金がかかってしまいます。
さらに水質によっては特別な浄水装置が必要で、飲料水にするには一つの装置では足りないかもしれません。
それに比べると、水道の水って やっぱり安いんですね。
あくまでも開拓やチャレンジが目的でないなら、普通に水道が引かれている場所に行くのがベストだという事が分かりました。
田舎暮らしの「自然エネルギー発電」は難しい?
田舎暮らしをするなら、やっぱり自然のエネルギーは出来るだけ活用したいですよね。
特に憧れてしまうのは、欧米みたいな『薪ストーブ』です。
ところが「田舎なら木材も手に入りやすいのでは?」
などというのは素人の考えのようです。
どこが難しいのかといえば、とにかく「薪」の確保は大変なようです。
薪を作ったり薪を集める労力は大変なものだし、乾燥するのに2年はかかるんですね。
かといって購入すれば、ランニングコストが大変です。
薪だけでも、年間10万円以上はかかると思った方が良いようです。
1日単位では、ホームセンターで一束500円とか600円の薪を買ったとして、
ひと晩で数千円分を使ってしまいます。
初期投資の他に、煙突掃除とかもありますし・・・。
どうやら薪ストーブは、贅沢品でしかないんですね(^_^;)
ならば、せめてロウソクの明かりでも楽しむか?
と思うと、今度は火事が怖かったりします。
ところが雰囲気づくりだけが目的なら「ロウソクのゆらめき」
が表現できるランタンというのもあるんですね。
これならデザインもキャンプっぽくて、お手軽に山小屋の雰囲気が醸せます。
こうして見てみると、都会を離れて田舎暮らしをしながらも
便利なインフラを利用できるという事が
逆に奇跡なんじゃないか?と思うようになってきます。
無理してサバイバルみたいな不便な生活にチャレンジするよりも、安くて便利な水道や電気を使いながら、快適な田舎暮らしをする方が楽しそうな気がしてきました。