【セラフィット】は、「くっつかない」のに「耐久性がある」フライパンということで、注目を浴びていますね。
そして、「お手入れが簡単」という所に惹かれた人にとって、注意書きや取説に書いてある「油ならし」という言葉…。これが気になってしまいませんか?
「油ならし」とは、何のためにするのでしょう?
フライパンといえば「テフロン」という人には、あまり馴染みがないですよね。
では「油ならし」の目的や方法、どういうタイミングでやるのかをご紹介します。
目次
「油ならし」は何のためにするの?
なぜ「油ならし」をしなければならないのかというと、それはフライパンの表面に薄い油の膜を作るためです。
この膜があると、食材とフライパンがくっつきにくくなるんです。
ふつう、セラミックコーティングのフライパンは、少量でも必ず油をひく事を推奨しています。
【セラフィット】もセラミックコーティングなので、油を引かずに使うには、代わりに「油ならし」をする必要があるんです。
「油ならし」のやり方
「油ならし」というのは、調理のときに油をひくのとは違います。
使っていない時のお手入れの事なんです。
イメージ的には、油を塗り込んで、拭き取るという感じです。
手順はこうです。
2.コンロから下ろします
3.スプーン一杯の油を入れます
4.キッチンペーパーなどで、全体に馴染ませます
「油ならし」をするタイミング
「油ならし」をするタイミングは3つあります。
● 定期的なメンテナンスとして
● 食洗機で洗った後
定期的なメンテナンスは、使用頻度にもよりますが、月に1回くらいでいいでしょう。
食洗機を使った後というのは、食洗機は熱湯で洗浄しますので、その熱で塗りこんだ油が落ちてしまうためです。
キッチン用の洗剤を使って、ぬるま湯で洗うぶんには大丈夫のようです。
油ならし以外の「取り扱い上の注意」も
「油ならし」をするのは、こびりつき対策のためという事でした。
他にも、焦げ付き対策、コーティング劣化対策のために、要注意のポイントがあるので、まとめておきます。
火加減に注意しないと、焦げ付きの原因に
焦げ付き対策で大事なのが、火加減です。
【セラフィット】は熱伝導率が高いので、使用火力は弱火~中火です。
それも、だんだんフライパンの中が高温になってきたら弱火に落とすとか、
食材によっては弱火で調理するとか、自分で火加減を調整しないといけないんです。
高温になりすぎると、焦げ付いてしまいます。
急冷はコーティングの劣化の原因に
調理後すぐに水で流してしまうと、温度が急激に下がる事で、コーティングが剥がれやすくなってしまいます。
キッチンペーパーなどで汚れを拭き取ってから、その後でぬるま湯で洗うといいです。
「油ならし」してもダメ?
セラフィットのレビューを見ていると「油慣らし」をしているにもかかわらず、くっつく、焦げつくという人がいます。
そもそも「コーティングのフライパンに油をなじませる」というお手入れ法も、考えてみれば何だかおかしな話です。
これは、そもそも鉄のフライパンに対して行うお手入れで、鉄のフライパンは油が馴染みやすいという性質を利用する事で、使い込むほど「くっつかない状態」になって行くんですよね。
そしてお手入れの必要が無いのが「コーティング系」フライパンのメリットなのに、ときどき「油慣らし」をしなければ、効果が劣化するというのはイマイチな気がします。
本当に油を使いたくないならフッ素コートが最高峰だし、油をひくなら、だんだん効果が上がって行く鉄のフライパンの方がストレスが無さそうです。
とはいえ鉄のフライパンは、やっぱり普段のお手入れに気を使います。
そこへ行くと、実はいちばんお手入れの必要が無くて、へばりつきや焦げ付きしないのはステンレスのフライパンだったりします。
お手入れで気をつける点といえば「かならず予熱をする」この1点だけです。
そして油をひけば くっつかなくなるというのは、あまり知られていない事ではないでしょうか。
もし くっついてしまったら、フライパンの底を「冷やす」と素直に剥がれます。
そして焦げ付いてしまっても、ナイロンたわしでガシガシ洗える気楽さです。
ステンレスは「重い」というのが難点ですが、油慣らしをしなくていいというのは、かなり魅力です。