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押入れやクロゼットにしまっておいた衣類に、茶色赤っぽいシミが出来てしまったら、それは「カビの生えた跡」です。
【押入れの湿気対策】原因は見えないカビだった!
これは『衣類を洗濯してから収納する』だけでは防ぐ事ができません。
カビの胞子は空気中に無数に飛んでいて、湿気を含んだ温かい環境なら、どこにでも生えてしまうからです。

もし茶色いシミがついた衣類を見つけたら、それは氷山の一角です(^_^;)

衣類に目に見えない程度のカビが発生して、それが酸化して着色してしまったという事なのです。

そうなると、同じ所に収納していた他の衣類にも、カビ菌が増殖している可能性が出てきます。
毎年必ず着るものなら大丈夫かもしれませんが、あまり取り出さない衣類がまたシミになってしまうのは、時間の問題です。

そして この問題を解決する糸口は、日本の昔ながらの習慣にありました。

「桐」は湿気やカビ対策にピッタリ♪

「桐」といえば、昔は桐の箪笥(たんす)が嫁入り道具の象徴的な存在だった、という話を思い出します。

着物は洗濯できないので手入れが大変で、無事に保管するには桐のタンスは最適なアイテムだったようです。
日本人が桐のタンスを使わなくなったのは、着物を着なくなったからかもしれませんね。

そして桐を使うのは、タンスに限った話ではありませんでした。
昔はお米を「木の米びつ」に保管していましたが、これにも桐を使っていたそうです。
お米を湿気や虫から守っていたんですね。

桐の防湿・抗菌効果を実験している人がいて、プラスチックケースと桐の箱の両方に食パンを入れて放置すると、プラスチックの方には青カビがびっしり生えたのに対し、桐箱の方はラスクみたいにカチカチになっていたのには驚きました。

衣類の保管に、桐が優れている理由

桐の一番の特徴は、多孔質(たこうしつ) というミクロな穴が沢山空いた構造になっている所です。

この細かい穴が空気中の湿度を吸って膨張したり、逆に乾燥したら収縮して、湿度を調整するんですね。

そして湿度を吸収するだけでなく、膨張する事によって気密性が増して、外部の湿気をシャットアウトする所もポイントです。

さらに桐には、防カビ効果があるそうです。
タンニン、パウロニン、セサミンという成分が含まれていて、これらには抗菌効果や防腐・防虫効果があります。
そして桐は、虫が嫌うアルカリ性でもあります。

プラスチックケースは防湿剤や防虫剤を使い続けなくてはなりませんが、そういうものが必要なくなるのも嬉しいところです。

桐は、割と手の届くアイテムだった

桐といえば、今まで高級タンスしか知りませんでしたが、実はいろいろなタイプの収納があって、思ったより手軽なものも存在していました。

ちょっとしたスペースに置ける「桐の衣装箱」

桐の衣装箱は、タンスの上や押入れの隙間など、ちょっとした場所に収納する事ができまです。


桐衣類収納ボックスは、大切な洋服やブランド品、しまっておく事が多い衣類を個別に保管するのにピッタリです。
桐はとても軽いので、高い所に収納する事も可能です。

押入れ用なら「桐の引き出し」

押入れの中じたいは風通しを良くしておく工夫が必要ですが、衣装ケースの中は湿気を吸わないように機密性を高く保つ必要があります。
布団は圧縮袋で密封し、季節を過ぎた洋服は衣装ケースに入れてスッキリさせれば、押入れのカビの防止にもつながります。

桐収納ケースはキャスターが付いているので、押入れ内の掃除も手軽に出来ます。

クローゼットには「キャスター付き桐チェスト」

大きめのクローゼットなら、チェストタイプが一番取り出しやすいと思います。


桐収納チェストは、隠しキャスターも付いているので、動かしてお掃除する事もできます。

桐がその効果を発揮するには、一定の品質が必要です。
「桐使用」という表示だけでは、全体に桐材を使用していなかったり、輸入の粗悪品を掴んでしまうリスクがあります。
特に高級品でなくても大丈夫ですが、国産であるかなどをチェックして、ある程度良質なものを選ぶ事をおすすめします。





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