「驚くほどくっつかない! スベ~ル! 」でお馴染みのフライパン【セラフィット】ですが、口コミを見てみると
「数回使用しただけで、くっつくようになった」
「焦げ付くようになった」
などの苦情がすごく多くて、ビックリしてしまいます。
そもそもセラミックのフライパンに興味を持った人って、
フッ素樹脂加工の剥がれやすさに嫌気がさしていた
というのが、少なからず あるのではないでしょうか?
【セラフィット】は、耐久性の強さを強調していますよね。
ところが、その「耐久性の強さ」には思わぬ落とし穴がある事に気付いたんです・・・
口コミで良い評価を付けている人の特徴とは?
セラフィットの口コミはとにかく評判が悪く「セラミックコートのフライパンそのものがダメなのか?」と思うほどです。
ところがレビューを丹念に見ていくと、良い評価を付けている人にはある共通点が見られます。
・セラミック・コーティングのフライパンの特徴を知っている。
・取扱説明書を読んで、使用上の注意点・お手入れ方法を忠実に実行している。
という事です。
使用上の注意を守って、お手入れを怠らないで使っていれば、最初の状態が長続きするようです。
『焦げ付きグセ』の謎に迫る!
ラクラク、丈夫が特徴なはずの【セラフィット】ですが、
取説を読むと、じつは色々と注意が必要な事がわかってきます。
1.「油ならし」というメンテナンスを定期的にする
2.強火での使用はダメ
3.熱いうちに水で急冷してはダメ
というのが使用上の注意ですが、テフロンに慣れた人からすると「油ならし」というお手入れは耳慣れないし、なかなか面倒だと思います。
そして焦げ付いてしまったときも、結局はテフロンと同じように扱わないと、やっぱりコーティングが剥がれてしまいます。
これでは、わざわざセラミックコートにシフトした意味が分からないような気がしてしまいますよね・・・。
説明通りに使っても焦げ付く!
これまでは、取説通りに扱わなかったという理由の例を挙げてきました。
ところが分からないのは「説明どおりにやっても焦げ付いた」という人のレビューです。
これは、ちょっと踏み込んだ話になってしまいますが
油には「スモークポイント(発煙温度)」という油が炭化を始める温度があります。
つまり「焦げる温度」ですね。
この温度が油の種類によって違うので、同じように扱っても焦げ付く温度も違ってしまうんです。
いちいち使う油の発煙温度を調べるのは面倒ですが、もっと簡単に「油から煙が出始める温度」という目安があります。
「水分の蒸発」と「油の気化」の違いを見極める必要はありますが、煙が出たら温度を下げれば、焦げ付きは回避できます。
まあ、いずれにせよ「セラミックコーティング」のフライパンで、本当に焦げ付きを防ぐのは、商品説明で言うほどラクでは無さそうです(^_^;)
むしろ本当にお手入れがラクなのは、意外な事にステンレスのフライパンだったりします。
お手入れで気をつける点といえば「かならず予熱をする」この1点だけです。
そして油をひけば くっつかなくなるというのは、あまり知られていない事ではないでしょうか。
もし くっついてしまっても、フライパンの底を「冷やす」と素直に剥がれます。
そして何よりも、焦げ付いてしまった時ナイロンたわしでガシガシ洗えるのが気楽・・・。
ただ一つ「重い」というのが、ステンレスのデメリットなのでしょう。
セラミックはテフロンよりは強いとはいえ、数年でコーティングは劣化してしまいます。
そんなとき一生モノのステンレスを持っていれば、心強いものがあります。