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セラミック・コーティングのフライパンが焦げ付いてしまった時、どう対処していますか?
「セラミックは強いから大丈夫」とスポンジの固い方などで。ゴシゴシ洗ってしまう人もいるかもしれませんね。

ところが、いくら固い素材を使っているとはいっても、コーティングはしょせん薄い膜でしかありません。
鉄やステンレスの鍋のように扱ってしまうと、せっかくのコーティングが剥がれたり、剥がれの原因を作る事になります。
そして、しまいにはコーティングの効果が失われてしまうんです。

では、どんなお手入れをしてしまうとコーティングが剥がれやすくなるのでしょうか?

コーティングを劣化させる「お手入れのNG」とは?

コーティング系のフライパンって、取説を読まずに使用する人も結構いるのではないでしょうか?
焦げ付いてしまったとき、ついついやってしまいがちなNGの代表例とは・・・

NG1:フライパンが熱いうちに水に浸ける

焦げ付きが起こってしまったとき、まだフライパンが熱いうちに冷めたい水を入れてはいけません。
ついつい、まだ「汚れがこびりつかないうちに・・・」と慌てて やってしまいがちです。

グリーンパン 焦げ付き 落とし方

これが普通の鉄やステンレスのフライパンなら問題ないのですが、セラミック・フライパンの場合はコーティングが剥がれやすくなってしまうんです。

いくら汚れが落ちても、コーティングが剥がれる原因を作ってしまっては問題ですよね。

水は十分にフライパンが冷めてから入れて下さい。
汚れがふやけるまでしばらく放置してから「焦げ落とし」に入ると良いです。

NG2:タワシでゴシゴシこする

焦げ付きがふつうのスポンジでは落とせない時は、ついつい固い面を使ったり、タワシを使ってしまいがちですね。
グリーンパン 焦げ付き 落とし方
ところが固いタワシなどで擦ると、目には見えなくてもコーティングに小さなキズが付いてしまうんです。
この見えない細かいキズがコーティングの「剥がれ」のキッカケになります。

そして一度剥がれてしまうと、普通に使っていても剥がれた部分が徐々に広がっていき、最期は効果が無くなってしまうのです。

NG3:『クレンザー』や『塩素系漂白剤』を使う

焦げ付いて黒くなってしまうと、中性洗剤だけでは落とせなくなりますよね。

だからといって洗剤の力で落とそうとすると、これもコーティングの剥がれの原因を作ってしまいます。
グリーンパン 焦げ付き 落とし方
焦げ付いた場合でも、クレンザーの使用はNGです。
クレンザーには研磨剤が入っているので汚れも落ちますが、同時にコーティングにも傷を付けてしまいます。

また、ハイターなどの『塩素系漂白剤』は強いアルカリ性なので、こちらもコーティングにダメージを与えてしまうので注意が必要です。

こんな風に、せっかく汚れを落としても、コーティングがダメになってしまう事で「こびりつきグセ」が付くと、どんどんお手入れしづらいフライパンになってしまいます。

そこで、そうならない為にも今度は「正しい焦げ付きの落とし方」の方法をご紹介したいと思います。
この方法なら、汚れは確実に落としつつ、コーティングは守ってくれて、力まかせにゴシゴシこする必要もありません。

焦げ付きの正しい落とし方

今度は、焦げ付いてしまったときの「正しいお手入れ」の方法をご紹介します。

しばらく水に浸ける

フライパンが焦げ付いたときは、熱が十分に冷めてから水に浸けるのがポイントです。
水に浸けたまましばらく放置して、汚れが柔らかくなってから落とします。
グリーンパン 焦げ付き 落とし方

煮込んで汚れを落とす

水に浸けても落ちなかった汚れは「煮込んで」落とします。
このときに重曹を入れるのがポイントです。
水が1リットルに対して、重曹は大さじ2杯くらいが目安です。
グリーンパン 焦げ付き 落とし方

フライパンを火にかけて数分間「煮沸」すると、だんだん汚れが浮いてきます。

グリーンパン 焦げ付き 落とし方
それでもダメなときは、更にお酢を小さじ1杯くらい入れると効果が増します。

メラミンのスポンジで落とす

最後に残った汚れは十分に濡らしたメラミンのスポンジで落とします。
力を入れて擦るのではなく「磨く」のがポイントです。

色が染み付いてしてしまった時は?

白いセラミック・コーティングの場合、焦げ付き以外にも色が付いて取れなくなってしまう事が結構あります。

変色してもコーティングの性能に影響はありませんが、やっぱり真っ白でピカピカの方が気持ちが良いですよね。

変色には、お酢が効果的です。
グリーンパン 焦げ付き 落とし方
フライパンに水を張って、ホワイトビネガーが少量入れて、ひと煮立ちさせます。
その後で、冷ましてから洗います。

どんなに洗っても、また こびりつく!?

セラミック・コーティングのフライパンは、こんな風に取扱いに気をつけていれば、確かに長持ちはします。

とはいえ「くっつきにくい効果」は、やっぱりテフロンには敵いません

それでいて結構お手入れに気を使うという中途半端なところが、セラミックコートのデメリットです。

特にお肉や卵などの「タンパク質系のこびりつき」は、すぐ焦げ付きに発展してしまい、毎回お手入れをするのは煩わしい限りです。

ならばコーティングの無い鉄フライパンなら簡単か?と思いきや、鉄は鉄でサビやすかったり「油ならし」などの手間がかかるので、けっこう面倒です。

そこへ行くと、意外とお手入れが簡単なのがステンレスのフライパンです。

お手入れで気をつける点といえば「かならず予熱をする」この1点だけです。
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おまけに焦げ付いてしまった時も、ナイロンたわしでガシガシ洗える気楽さです。

そして実はステンレスの得意分野は、お肉や魚などのタンパク質系だったりします。

たとえばお肉を油なしで調理したり、ステーキをミディアムレアで焼けるのはもちろんの事
驚くのは「アジの干物」まで焼けてしまう所です。

これはステンレスが300とか400℃という、かなりの高温に耐えられるのが理由なんですね。

しっかり予熱をして、フタをして焼けば、グリルで焼いたみたいになるし
くっついてしまっても、フライパンの底を「冷やす」と、素直に剥がれます。

こんな風に、フライパンも1つで何もかも済ませるのでなく、用途に合わせて使い分けるのがおすすめです。

ただステンレスのフライパンは重めで、そのへんが一般家庭であまり使われない理由かもしれません。

とはいえフライパンのお手入れが簡単買い替えしなくて良いというのは魅力です。

今まで捨ててきたテフロンのフライパンの数々を思うと、初めからステンレスフライパンをこびり付かせないコツを習得しておけば良かった・・・という気分です。

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