ヒールパンプスで立ち仕事に就いていると、足の指の痛みに襲われる人がとても多いようです。
・足の指や足の裏が痛い
・親指の付け根の骨が痛い
・人差し指と中指が痛い
など、人によって痛む場所はそれぞれのようですが、どこかしら痛めている人の多さに、一種の職業病かと思ってしまいます。
痛いのは自分だけじゃないんだと共感してしまう反面、ずいぶん身体に無理を強いられているんだと不安にもなります。
一応履きやすい靴を選んでいるつもりだし、慣れてくれば楽になるかな?と思いきや、良くなるどころか、痛みは慢性化してくる始末・・・。
こんな足指の痛みを取って、立ち仕事を続けて行ける方法を ご紹介したいと思います。
足の指が痛くなる原因とは?
足の指が痛くなる原因は色々ありますが、パンプスでの立ち仕事で痛くなる場合、原因は共通しています。
足の指が痛いという事は、つま先の方に負荷がかかり過ぎているか、つま先が圧迫されているという事を物語っています。
立ち仕事で足の裏に負担がかかっている上に、ヒールのせいでつま先に体重の重みが集中するので、耐えきれなくなっているんです。
外反母趾になりかけている可能性がありますし、いまは大丈夫でも いずれは指の変形も引き起こしかねません。
足の指の痛みを取る方法
足の指の痛みへの対策は、つま先に集中している負荷を和らげる事です。
そして、耐えきれなくなっている部分を守る工夫も必要かもしれません。
指が痛くならないパンプスとは?
足が痛くならないパンプスの条件というのは色々ありますが、ここでは「指が痛くならない」事だけに絞ってみます。
2.サイズがピッタリ合っている
大切なのは この2つだけです。
ヒールの高さは、5cmより高くなると、つま先に負担がかかってきます。
サイズに関しては、案外ピッタリのサイズが見つからない人が多いのではないでしょうか?
指が痛くなったりすると、幅広の靴を選んだりするかもしれませんね。
ところが、幅にゆとりのある靴が症状を悪化させてしまう事もあるんです。
幅が大き目の靴というのは、歩いているうちに靴の中で足がズレて、つま先の方へ詰まってしまいます。
ヒールの高さで前の方に滑りやすくなるので、足が靴のつま先部分で圧迫される事になります。
靴の中で足が動かない為には、靴の幅と足の幅がピッタリと合って、ちゃんと固定されていないといけないんです。
ここで問題なのが、パンプスはオーダーメイドでもない限り幅を選べる靴が少ないという事です。
長さと同じように、幅も人それぞれ違うはずなのに、幅は一律な事が多いんです。
表示すらない靴もありますが、大体はE~EEが中心です。
足の指を痛めない為には、パンプスの幅がピッタリのものを選ぶ事が大切です。
まず自分の足囲を測って、靴のサイズ表に照らしてアルファベットの表記を調べてみる事をおススメします。
そしてサイズとは別に、試着する時に気を付けたいポイントがあります。
実際に履いてみたとき つま先に、足と靴の間に1cmくらいの余裕があるかを確かめてください。
目安は「靴の中で指が動かせる」ことです。
このちょっとした隙間が、歩いた時に指が靴の先にぶつかって圧迫されるのを防いでくれます。
痛めてしまった所を守る方法
パンプスは、ヒールの高さは5cmまで、足にピッタリ合ったサイズを選ぶことで、つま先に負荷が掛かりすぎる事態は防げると思います。
さらに ちょっとした工夫で、足の指を守る方法があります。
とても簡単で、パッドをパンプスの中に貼るだけです。
なぜこんな小さなパッドが有効なのか?というと・・・
足の指を痛めている理由には、「足の裏の筋力やスジの衰え」の可能性もあるからなんです。
ふつう足の裏には、土踏まずと足先の中央に「窪み」がありますよね。
ところが、長時間立ちっぱなしでいると、筋肉やスジの疲労で、この窪みが維持できなくなってしまう事があります。
いわゆる「扁平足」の状態で、足先の場合は「開帳足」と呼ばれていますが、この状態になると指の付け根の負担が増してしまいます。
そこで、擬似的に窪みを作ることで筋肉の作用を補うためのパッドなんです。
「鍛える」という方向もある!?
これまでは、徹底的に「守り」の話をしてきましたが、足の指の痛み対策には「攻め」の方法もあります。
弱ってしまった筋肉を鍛える、立ち仕事でも疲れない体力づくりです。
といっても、筋トレではありません。
立ち仕事の人は仕事が筋トレのようなものなので、オフの時はストレッチをしてバランスを取ってあげる必要があります。
ふだん失われがちな柔軟性を取り戻せば、だんだん立ち仕事に耐えられる体力が身に付いて行くと思います。
ストレッチの方法については、以前こちらの記事に書いています。
足指の痛みを治す方法を調べていると、「ヒールの高いパンプスはいけない」という情報ばかり出てきます。
それなのに、職場ではスニーカーやヒールの低い靴は禁止で、なんだか理不尽な気もしてきます。
でも、ハイヒールを履きながら、問題なく立ち仕事を続けている人もいますよね。
痛みは疲労のサインなので、症状に合った対策をしていけば、立ち仕事でも続けていく事は可能だと思います。