絵画を描き続けていると、創作意欲の減退とかスランプは、避けて通れない道かもしれません。
ただ その状態も理由も、人それぞれ違ったものだと思います。
例えば もうやる事は決まっていて準備も整っているのに、どうしてもやる気スイッチが入らない。
ところが、なぜか今やらなくても良いような事ばかりやってしまい、焦りを感じてしまうとか
急に創作意欲が盛り上がり、極端な集中状態になったかと思ったら、その後で廃人のようになってしまったり(^_^;)
創作願望があるけど、どうにも意欲が湧いてこず、プレッシャーでウツ気味に・・・・
子供の頃はただ絵が好きで、暇さえあればひたすら描いていたのに
気がつけばテクニック重視で義務的になり、描く喜びを忘れてしまったような、深刻な状態もあるでしょう。
そんな時、スランプを切り抜けてきた先人たちが、どうやって乗り越えたのかをまとめてみました。
やる気が起きないときの対処法①:フィジカルな事をしてみる
どうしても絵画などのインドア系の物事に集中すると、運動不足になりがちです。
ところが実は創作意欲が湧かないときって、単純に血流が悪くなって思考が淀んでいるケースもあるんですね。
極端な話、単純にお風呂に入るだけでも結構な気分転換になり、エネルギーが蘇ってくる事もあります。
そして散歩に出て森や川などの自然物を見るのも、意外なくらい脳が活性化されます。
たとえば素足で砂浜を歩くと、忘れていた脳の深い部分が呼び覚まされるような感覚になったりします。
都会生活に疲れた人は田舎へ行くのも良いですが、必ずしも そこまでする必要は無いかもしれません。
例えば靴下みたいに柔らかいスニーカーで、軽やかに足の裏を感じてみるだけでも、なかなか新鮮な気分になります。
やる気が起きないときの対処法②:とにかくインプットする
他にも、想像意欲が湧かない理由に「インプットが足りていない」という事も考えられます。
たぶんインプットとアウトプットの割合って、10:1ぐらいではないでしょうか。
画家って、音楽や活字を好んだり、やはりその道のプロと親交が厚かったりしますよね。
逆に音楽家も、絵画や文芸に造詣が深い事が多いようです。
結局はどういう方法で表現するかの違いであって、芸術家同士は同じものを共有している感じがします。
そして絵画で行き詰まった時ほど、映像よりも音楽や文章のインプットが新鮮に映り、積極的に吸収できる時期かもしれません。
すると様々なイメージが蓄えられて、自然と描きたいエネルギーが湧いてくるのでしょう。
やる気が起きないときの対処法③:創作の場を盛り上げる♪
創造の現場というのは、あんがい素人が考えるような整然とした状況ではない事が多いようです。
たとえば一流の漫画家などは、いつも大音量の音楽が流れていたり、超にぎやかで会話が絶えないようなケースもあります。
一方で、まるで眠る直前のような、ほとんど「瞑想」状態で創作をする人もいます。
人によって違いはあれど、とにかく「場を盛り上げて」いるんですね。
創作の現場には、常にインスピレーションが降り注いで いなけらばならないようです。
そして絵画の場合ですが、やっぱり場を盛り上げる方法として「音楽」は効果が高そうです。
そして昔の画家の事を思うと、ロウソクの火というのはムード満点だったと思います。
古典などは、ロウソクの明かりで鑑賞するとすごい迫力を醸すという話もありますね。
一方で蛍光灯の明かりというのは、どうも情緒が足りず、雰囲気的にのっぺりしてしまいます。
とはいえ本物のロウソクを燃やすのも怖いので、ロウソクの炎の「ゆらぎ」を再現するランタンなどがおススメです。
あえて薄暗い中で「闇」を感じる事で、魂の宿った画像が浮かび上がって来そうです。