国産の食材は、ほとんどが割高になっていてちゃんとメリットが享受できているか?
という実感は、なかなか湧きにくいものがあると思います。
ところが国産食材の優位性は、輸入品のデメリットと対比する事でクリアになってくるようです。
輸入食品の危険性には、いろいろな要素があります。
「遺伝子組み換え」問題
「残留農薬」問題
「薬物投与」問題
「産地偽装」問題 などなど・・・
他にもお魚などの「天然」と「養殖」の区別も、怪しい部分があると聞いたことがあります。
「遺伝子組み換え作物」については、実際には流通しているのに、表示の義務化が行われていないケースもあるようで、不安が募ります。
遺伝子組み換え「危険視」派の主張
遺伝子組み換え作物への懸念は、実はテクノロジーの問題よりも巨大なグローバル企業への「不信感」が根っこにあるような気がしています。
そして遺伝子組み換えへの漠然とした恐怖は「バイオテクノロジー」という、ちょっと農産物だけでは済まない領域へ入っている事への、得体の知れなさが起因しているのではないでしょうか。
何より、国家をも凌駕する巨大な多国籍企業が、世界を牛耳っているような振る舞いには脅威を覚えてしまいます。
こういう問題に関しては、科学的な知識に乏しいと騙されやすい分野だというのは確かです。
でも農業や種がビジネスであり、遺伝子組み換え植物と農薬の組合せで成り立っている構造や、除草剤ラウンドアップ(グリホサート)の訴訟問題について知るのは、ひとつの判断材料になると思います。
遺伝子組み換え「だいじょうぶ派」の主張
そして遺伝子組み換えへの反対に、ひとつひとつ反論していく形の書籍はこちらです。
「遺伝子組み換え」技術は、自然交配による品種改良の延長線上であり、その偶然性を除いて計画的に行うに過ぎないといった内容になっています。
他にも、医療の現場では「遺伝子組み換え」技術がすでに実用されていて、無くてはならない存在になっている点を指摘しています。
他にも
●20年以上流通しているが実害は発生していない
●他の生物の遺伝子が移入されることは、自然界でも発生している
●「遺伝子組み換えトウモロコシの発癌性の論文(セラリーニ論文)」の脆弱性
といった事についても言及しています。
遺伝子組み換え食材、わたしの落とし所
日本の輸入先では小麦、大豆、トウモロコシ、そしてサラダ油の原料になる菜種などは、生産量のほとんどが「遺伝子組み換え」らしいです。
そして国でいうとアメリカ、中国、カナダ、オーストラリアあたりが、主に「遺伝子組み換え作物」生産国です。
ということで、この品目で該当する国を重点的に避けるようにしています。
国産の大豆や小麦は「固有種」だという記述を見たことがあるので、国産の原材料でなるべく安いものを探します。
特に醤油などの原型をとどめていない加工品に関しては、表示の義務はないそうです。
無性にラーメンが食べたくなる事があるので、国産小麦の麺をまとめ買いして、冷凍保存もしています。
それでも、価格の差が激しすぎるときは「遺伝子組み換えでない」という表示のついたものを購入しています。
残留農薬や輸送時に使用される「ポストハーベスト」を避けるために、生鮮品はなるべく国産を購入しています。
畜産の餌は、ほぼ遺伝子組み換え作物で、これは国内の畜産も含まれます。
ただ「薬物の投与」に関しては、国内の畜産の方が少ないようなので、お肉も国産を選んでいます。
ネットでも「まとめ買いする」ことで、リーズナブルなお肉を見つける事は可能です。
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