砂糖は昔、ドラッグよりも依存性が高いという話を聞いたことがあります。
今までは「黒砂糖なら大丈夫」と思い、それで済ませていましたが、どうやらそうではないようです。
黒砂糖も白米や食塩と同じく「精製された食品」で、栄養ではなくカロリーだけを摂取している「ジャンクフード」であるという話です。
さらに糖分は、依存性や味覚障害、生活習慣病の元になる危険な存在で
「いっさい摂取しない方が良い」
くらいの激しい論調の声も聞こえてきます。
「危険視」派の主張
まず砂糖の害についての知識を得るには、世界一深刻な状態になっているアメリカを見るのが一番だと思います。
タイトルは「果糖」となっていますが、糖分全般にかかわってくる内容でした。
とにかく「これでもか」といわんばかりの、砂糖に関する恐ろしい症例やメカニズムが紹介されていて、これを読むだけで「砂糖断ち」ができるんじゃないかと思ってしまうものでした。
砂糖が大きなビジネスであり、人間の「依存性」につけ込んでいるカラクリが見えてくれば、おのずと自分も罠にハマっている事に気づきます。
「だいじょうぶ派」の主張
砂糖の人体への影響について調べてみると「1日の許容量」を超えない事が、大切なのだと分かります。
それらの情報源をたどっていくと、WHOの「成人及び児童の糖類摂取量」というガイドラインにたどり着きました。
短くまとめると、こんな趣旨の内容です。
成人及び児童の1日当たり遊離糖類摂取量を、エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧める。
また、5%(1日25g=ティースプーン6杯分)まで減らせば、さらに健康効果は増大する。
「遊離糖類」というのは耳慣れない言葉ですが、ざっくり言えば主に「加工品に加えられた糖類」の事で、ごはんなどの炭水化物は別です。
この「遊離糖類」は吸収が早く、血糖が急上昇し、糖尿病や肥満になりやすい特徴があります。
カロリーの問題よりも、この特徴が問題視されているのです。
わたしの落とし所
結論からいうと砂糖は
「止めようと思ったら、案外やめられた」
という意外なものでした。
もちろん、一切口に入れないという厳密なものではありません。
市販のおやつは買わない所から始め、徐々に量を減らしていったり
酎ハイに入れる糖分もだんだん量を減らして行き、レモン風味の炭酸を使う事で、最終的に止める事ができました。
おやつを作るとき、甘みが欲しかったら「はちみつ」や「みりん」などを使って「直接糖」は避けています。
みりんは「みりん風調味料」ではなく、本みりんを選ぶのがポイントです。
コストコの「カークランド」というはちみつは無添加でリーズナブルなので、おススメです。
こんな大きなボトルを購入したからといって、使いすぎては元も子もありませんが(^_^;)
果物も糖分的には良くないけど、食物繊維があるお陰で「GI値」の急激な上昇は避けられるようです。
ちなみに、我が家のおやつはかぼちゃです♪
強い甘みを取らないことで、味覚障害や依存性の再発を防げているのだと思います。
「砂糖断ち」の効果は絶大で、習慣的に摂取するのを止めてみると、ほとんど慢性的になっていた倦怠感が和らいだ気がします。
逆に、たまに砂糖を摂ると、治療しないで放置している虫歯が痛くなったり、しみるようになってしまいます。