一日立ちっぱなしの仕事で、さらにヒール靴着用の職場だったりすると、足が痛くて大変ですよね。
少しは歩けると良いんですが、ただただ立っていなければならない というのが、じつは一番つらかったりします。
仕事が終わる頃には、足裏のカカトが痛くなったり、全体重をカカトの骨一点で支えているような重圧を感じたり、ひどくなると背中や腰まで痛くなる事もあると思います。
こんな痛みを軽減して、このまま無理をせずに仕事を続けていける方法ってないんでしょうか?
カカトの痛みの原因
長時間の立ち仕事でカカトの足裏が痛むと、カカトに体重が乗りすぎているせいだと感じるかもしれませんね。
体重バランスが、後ろに寄っているという事でしょうか?
ところが、そうではないんです。
どちらかと言えば、ヒールのある靴を履くと前のめりになるものです。
それに、カカトは つま先よりも骨格がしっかりしています。
痛みの原因は、カカトに重心がかかる事よりも「足裏の筋肉の酷使」と考えられます。
では、どうして足裏全体ではなく、カカトが痛むんでしょうか?
立ちっぱなしの状態は、足の裏の筋肉に相当な負荷をかけてしまいます。
さらにパンプスを履くと、ヒールの高さで つま先立ちのような状態になりますよね。
すると足裏の筋肉は、常にピンと張った緊張状態が続く事になります・・・。
足裏の筋肉を酷使していると、疲労で動きが悪くなり、だんだん硬くなってきます。
足裏の筋肉が硬くなって柔軟性を失うと、筋肉と骨がくっついている部分が引っ張られます。
この筋肉の付け根が、ちょうどカカトのところにあるんです。
ここが引っ張られ続けることで傷ついて、カカトが痛くなっているわけです。
カカトの痛みの応急処置
家に帰ってからのケア
カカトが痛いのは、ここにある筋肉の付け根が炎症を起こしている可能性が高いです。
こうなってしまったら、一番良いのは安静です。
家に帰ったら湿布をして、なるべく足を休ませてください。
さらにストレッチをすると、血行が良くなって回復力が高まります。
足の裏は痛めているので、痛みが引くまでは足首のストレッチをしていきます。
足首の曲げ伸ばし運動を、何度か繰り返してみてください。
血の巡りを意識しながら、ゆっくり伸ばしていくと、気持が良いと思います。
出勤時はグッズで保護を
足裏の痛みの回復の為には静養したいところですが、仕事を休むわけにもいきませんよね。
そこで応急処置としては、これ以上の悪化を防ぐ対策をしなければなりません。
それには、痛い所を保護することで、部分的に休ませる方法があります。
足裏のカカトの痛い部分を「浮かせる」ためのインソールを使えば、部分的に保護する事ができます。
このヒールクッションを、パンプスのカカトの方に貼り付けるだけです。
とりあえずは「体重がかかる度に痛む」という状態からは解放されると思います。
カカトの痛みの治療
とりあえず応急処置をする事で、いったんは仕事の間の辛さが和らいだとしても、まだ油断は禁物です。
すかさず治療に入る事をお勧めします。
というのは、まだ痛みの原因が無くなった訳ではないからです。
足裏のカカト部分を痛めてしまったのは、足裏の筋肉の酷使が原因という話しをしました。
足裏の筋肉はカカトの方に根っ子があるので、この部分が引っ張られすぎて傷ついてしまうのです。
治療といっても、ただ疲れた足をリフレッシュして、翌日に持ち越さないというのが処方箋です。
それには やはり適切なケアが必要で、ただ休めば良いというものではありません。
立ち仕事でガチガチに固まった筋肉は、その日のうちに ほぐしてあげる必要があります。
疲れていると、家に帰ったら何もしたくなくなりますよね。
でも、疲れた足でそのまま眠ってしまうと、筋肉も関節もどんどん硬くなってしまいます。
固まった筋肉をほぐすには、ストレッチが一番簡単です。
マッサージでも良いんですが、毎日続ける事が大切なので、自分で出来るストレッチがおススメです。
まずは、足の裏を柔らかくするストレッチをご紹介します。
足の指を立てた状態で正座して、身体の重みを使って足の裏を伸ばします。
伸びている感覚を確かめながら、そのまま30秒くらいキープします。
これを3回くらい続けます。
さらに、ふくらはぎのストレッチをする事もおススメです。
痛いのは足裏だけなのに、どうして?と思われるかもしれませんね。
立ち仕事をしていると、とにかく血行が悪くなるので、足首やふくらはぎも硬くなりがちです。
いくら足裏の筋肉を緩めても、足首やふくらはぎが硬いと、足の裏も影響を受けて硬くなってしまうんです。
足の裏の柔軟性を保とうと思ったら、もっと広い範囲のストレッチが必要になります。
ふくらはぎのストレッチは、階段などの「段差」を利用します。
2.片足を、つま先だけ残して、カカトをゆっくりと下ろしていきます
3.ふくらはぎが伸びているのを確かめながら、そのまま20秒くらいキープします
4.ゆっくりと足を元に戻して、反対側の足も同じように伸ばします
足の裏だけでなく、ふくらはぎもストレッチしていれば、筋肉の強張りが取れて、痛みも引いていくと思います。
でも最高のリフレッシュ法は、やっぱり人の手でほぐしてもらうのが一番だと思います。
いちど、家の近所や通勤経路に「足つぼ」のお店がないか調べてみるのもおすすめです。
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カカトの痛みの予防
ストレッチを続けていれば、疲労が翌日に持ち越されにくくなると思います。
ただ、1日中立ちっぱなしでいるのは、相変わらず辛い事もあるかもしれません。
やっぱり足の裏が痛いという場合は、靴を見直すという方向もあります。
パンプスは大概、つま先とヒールの2つの点で体重を支えていますよね。
この「足を支える面積の小ささ」が、スニーカーと一番違うところかもしれません。
ところが、ヒールのある靴でも、支える面積を大きくする事は可能です。
ポイントは「中敷き」です。
中敷きの「土踏まず」の部分が足の裏にピッタリ沿っていたら、足の裏の面全部で体重を支える事ができます。