玄米食って、圧力鍋がいるとか、炊飯器に玄米モードが必要とか、簡単に炊くには何かしらの道具が必要なイメージがあるのではないでしょうか。
ところが本当は、玄米もコツさえつかめれば、特別な道具を使わなくても白米と同じように炊くことができるんです。
今回は、特別な道具なしでも玄米食ができる炊き方をシェアしたいと思います。
【玄米の簡単な炊き方】夏が一番ラク
玄米は急がなければ、白米と同じ炊き方でも十分美味しく炊く事ができます。
夕ご飯の後片付けくらいの時間帯に水につけておくだけで、次の朝には白米と同じように炊けます。
気をつける事といえば、空気に触れさせるため、浸水するときの容器は「密封しない」という事くらいでしょうか。
ただ室内が極端に暑い場合や、臭いが気になるときは、途中で水を取り替える事をおススメします。
そして浸水が終わったら、玄米を水洗いします。
玄米は「糠層」が無いので、研ぐ必要はありません。
でも表面のゴミや残留農薬を落とすために、筆者はすすいだ水が綺麗になるまで丁寧に洗うようにしています。
【玄米の簡単な炊き方】冬はひと手間プラスして
玄米の炊き方でちょっと手間がかかるのは、冬の寒い時期です。
冬場は夏と違い、ただ一晩水に浸すだけでは足りません。
玄米は気温が10℃を下回ると なかなか発芽しなくなるので、それこそ何日もかかってしまうんです。
そこで冬は「ひと手間」プラスして、夏と同じ時間で浸水できる方法を紹介します。
使う道具は「炊飯器」で、保温の機能を使います。
ただ炊飯器の「保温モード」は約60度~75度が一般的なので、これでは温度が高すぎます。
そこで炊飯器のフタを開けっ放しにして浸水します。
それで、だいたい発芽に適した40℃くらいの温度になるんですね。
この温度なら、夏と同じように前の日の夜に浸水を始めれば、次の日の朝には白米と同じように炊飯できます。
ヨーグルトメーカーでも、発芽玄米を作る事ができます。
温度30℃で12時間にセット。
フタを完全に密封しないのがポイントです。
【玄米の簡単な炊き方】のコツ
じつは玄米を普通に炊く目的だけなら、特に玄米に芽を出させて「発芽玄米」にする必要はありません。
むしろ芽の出過ぎた発芽玄米は、かえって美味しくなくなってしまうくらいです。
浸水が十分できて、胚芽の当たりがぷっくら膨らんできた「プレ発芽」の状態になれば、食感+栄養面でも十分なんです。
ただ、玄米の炊飯で注意しなければならないポイントは、もう一つだけあります。
それは、炊飯後の「蒸らし」時間の長さです。
ちゃんと浸水が成功すれば、玄米も白米と同じように炊く事はできます。
ただ どうしても、玄米は浸水や蒸らしに時間がかかるのだけは避けられません。
玄米は炊きあがってから「蒸らす」時間も、余計にかかってしまいます。
白米の蒸らし時間が10〜15分間ぐらいなのに対して、玄米では最低でもその倍の30分はかかります。
完全に水っぽさを無くしたければ、1時間ほど蒸らす必要があります。
こんな風に、時間さえかければ玄米も、特別な道具を使わず白米と同じように炊く事は可能です。
とはいえ、やはり何かと手間や時間がかかるのは避けられません。
たまの玄米ならそれでも良いかもしれませんが、もし玄米をメインにするとなると、ちょっと煩わしいですね。
白米から玄米食に切り替えたい人には玄米専用の炊飯器がおススメです。
というのは、まず毎日の手間ヒマが格段に向上します。
そして炊き方だけでなく美味しさもレベルアップするので、白米へのリバウンドを防ぐ可能性も上がります(^_^;)
あと、この炊飯器は保温機能が優れているので「保温しっぱなし」という使い方が出来るのがポイントです。
ただ普通の炊飯器の保温機能だと、どうしても水分が抜けて味が落ちたり、食感が悪くなったりしてしまいます。
なので冷蔵したり冷凍したりして、また温め直す手間がかかってしまうんですよね。
その手間から開放されるとなると、むしろ白米に戻る理由が見つからないくらいです。