登山する時って、どうしても足がムレてしまいますよね。
とくに足によく汗をかく人は、登山靴の足ムレが厳しいと思います。
足が臭うのは当たり前、ひどくなると肌のふやけと擦れが相まって、水ぶくれが出来ることも・・・。
このムレの危険を解消して、足のコンディションを守る方法を紹介したいと思います。
登山靴えらびの難しさ
山では、高度が違っても天候が違ってきてしまいますね。
突然の雨にも対応できる準備が必要です。
登山靴って、ただでさえ通気性が悪いのに、更に防水を考えなくてはいけない所が難しいんですよね。
よく ゴアテックスを使った登山靴にすると良いと聞きます。
防水性と通気性の兼ね合いが取れると評判です。
ただ、これは「防水加工のなかではムレない方」という事であって、ムレの解消とまでは行かないようです。
どうしてこんなに蒸れるのか?
登山で足がムレるのは宿命のようなもので、多かれ少なかれ誰でも悩みがあると思います。
● 長時間運動すれば汗をかくのは避けられない
● 安全のため、どうしても登山靴はごっつくて通気性が悪くなる。
など、蒸れる条件が揃っていますから・・・。
登山のとき足のコンディションが悪いと、不快なだけでなく危険も伴いますよね。
足のムレを完全に防止するのは不可能ですが、ちゃんと対策すればかなり快適になりますよ。
足のムレ防止テクニック
ときに危険さえも伴う、登山靴のムレ。
ポイントは靴下の使い方にあります!
靴下のスペアは必須
ここはもうムレる前提で、休憩タイムに靴下を「着替え」ます。
足ムレにも休憩を与えてあげましょう。
頻繁に靴下を替えるために、スペアの靴下を準備しておきます。
アイテムの使い分け技
登山靴のムレ問題なので、アイテムといえば靴選びに目がいきがちですが、
じつは「靴下」にムレ解消の秘訣がありました。
まずは素材です。
登山用の靴下は、ウールが適しているそうです。
ムレるのにウール!?夏も??
と驚かれる人もいるかもしれませんね。
ところが、ウール素材はいちど吸収した水分を外へ発散させる特性があります。
特にメリノウールという素材が優れもの。
暑い時は暑くなりすぎず、雨で濡れてしまった時などは冷えから守ってくれる「天然の機能」が備わっています。
そして、もう一つの技「靴下の2枚重ね」
登山者の多くが、靴下を2枚重ねで履いているんです。
直接肌に触れる方は薄手で化繊のものを、外側には厚手のウールを履くのが一般的です。
インナーは速乾性の素材で足をドライな状態に保ち、アウターをウールにして汗を外に逃すというわけです。
靴下を2枚も履くと よけいムレそう・・・と思いますが、意外にもドライ感が増しますよ。
重ね履き前提のソックスというのも販売されています。
臭いも対策したい!
ムレ対策して汗を貯めないことで、靴の中はだいぶ快適になると思います。
もう一つ気になるのは、いっぱい汗をかいた後の足の「臭い」ですね。
それには、1日の終わりに 汗だけでなく“菌”も落としておく必要があります。
足の臭いの原因は“汗”そのものの臭いではないからです。
臭いの原因は、足に住み着いた雑菌が垢を分解すると発生する「イソ吉草酸」という物質。
イソ吉草酸は、蓄積すると普通の石鹸だけでは落とせなくなります。
ちゃんと石鹸で洗っているのに足が臭くなるのは、そのせいです。
そして登山後は、靴の中敷きを取り出して、洗えるものなら洗います。
表面も靴用ブラシで汚れを落としたり、水洗いします。
そして、よく乾燥させるのを忘れずに。
登山は「準備」が大切といいますが、これも登山の醍醐味の一つかもしれませんね。